
去年作れなかった栗の渋皮煮を、今年こそは!と心に決めていた。
先日、道の駅で粒が大ききくコロンとした栗を見付け
いいねえ…なんて、ほくほくした気持ちで購入し帰って来た。
その栗の袋には『ぽろたん』と書かれており
渋皮煮を作る前に、どんな品種なのだろうかと一応調べてみた。
すると…
加熱により渋皮がぽろっと剥けるのが特徴、などと書いてある。
えッ…と思い更に調べてみると、渋皮煮には不向き⁉とまで。
パソコンの画面を前に呆然としてしまったが、今さら慌ててもしょうがない。
今年も渋皮を剥いた、シロップ煮にすることにした。

頑張って鬼皮と渋皮を剥き、落し蓋をしてコトコトと煮始める。
途中で、どんな感じになっているだろうかと鍋を覗くと
栗にはとっくに火が通り、大部分が煮崩れ始めていた。
慌てて火を止めたけれど、栗と共に気持ちもグズグズ。
渋皮煮も作れず、シロップ煮も失敗するとは。
とにかく冷めるまで待ち、煮崩れたものと
形をなんとか保っているものに分け、瓶に詰めた。
そしてその夜、冷蔵庫で冷えた煮崩れたほうを食べてみると
実がホクホク、栗の風味がしっかりあり、甘みも丁度よい。
予想外の美味しさにちょっとびっくり。
ぽろたん、いいなあ。
今年の栗仕事、なんだかんだありつつも
美味しいシロップ煮が出来てよかった。
そして、ぽろたん。
シロップ煮にしなかったものがまだ数粒あるので
こちらは栗ご飯にしてみようと思う。
ホクホクな秋の食卓が、楽しみ。
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