
先日、道の駅で買ったパッションフルーツ。
道の駅で売られているものには、大抵生産者の方の名前が値札に印刷されている。
このパッションフルーツの値札には、以前草刈りでお世話になった
シルバー人材センターのおじちゃんの名前であろうものが貼ってあった。
あっ!と思って早速購入。
あのおじちゃんが作ったものなら、絶対に美味しいと思う。
名前の覚え間違いかもしれないし、勘違いかもしれないけれど
期待に胸が膨らむ。

パッションフルーツの食べごろは、皮がシワシワになってからだそうで
家でしばらく寝かせ、食べごろを待った。
買って来た時にはつるんとしていた皮も、ようやくシワシワになり
今日あたりが食べごろ。
皮が乾き、見た目にもホントに食べられるの?
という姿のパッションフルーツ。
ところが切ってみると、果汁がこぼれそうになりながら
甘酸っぱい香りを放った実と種が現れた。
スプーンで掬って食べると、甘さとプチプチした楽しい食感の後に
ガツンと酸味が来る。
そして堪らない芳香。
これは待った甲斐があるというもの。
あっという間に胃に収まってしまったパッションフルーツだけど
味わいに中にあのおじちゃんの笑顔も浮かんできて
さらに甘酸っぱさが増す。
あれからパッションフルーツを道の駅で見かけることはないけれど
大事な季節の片鱗を味わわせてもらったんだなあと、感謝の気持ちに胸が膨らみ
またおじちゃんの名前を探してしまうのだった。
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